正確には「読書記録」のカテゴリーじゃないんですが。
競馬シリーズの作者、ディック・フランシスが亡くなったとの報道が。89歳とのことなので天寿を全うされてのことかとは思いますが非常に残念です。ご冥福をお祈りいたします。
競馬シリーズ、という名前で読まず嫌いの方もいるかと思いますが、競馬に興味がなくても十分楽しめます(わたくしも競馬には全く興味はありません)。そして「シリーズ」とはなってますが、イギリス競馬界を中心とした物語というだけでそれぞれ独立しています。
邦題はすべて漢字二文字なので本棚でも気持ちいいです(が、わたくしのは購入した時期により白文字と黒文字が混在しています…)。
基本年一冊。初期作品はアラフォーのわたくしですら生まれていない時期ですが、古い感じはしません(←競馬の知識がないから余計にそう思うのかも)。
主人公も騎手、元騎手、牧場関係者(経営者、調教師、馬主など)をはじめ調査員、パイロット、俳優、画家、教師、作家、シェフなどさまざま。
同じ主人公が出てくるのはキット・フィールディング(『
侵入』と『
連闘』)とシッド・ハレー(『
大穴』『
利腕』『
敵手』『
再起』)だけ)。
とにかく主人公が男前。見た目よりキャラクターが。
…読売新聞の記事では養老孟司氏が「マッチョ」と表現されてたようですが(
元は当たってません。とくダネ!情報です)語感が好きじゃないんですが多分表現したいところは同じだと思います。
とにかく打たれ強い…というか。どれだけ折れそうな状況になっても(いったん折れたとしても)負けない。精神的に強い。…ただ身近にいる人間だとしたらしんどくなりそうだけど。
最新作は未読ですが、それ以外は読んでます。
文庫になってるのは(ところどころ抜けてますが)けっこう揃ってます(今数えたら32冊あった。基本的に小説は図書館で借りて読むことが多いので買ってること自体が珍しい…)。
どれも捨てがたいのですが、一番好きなのは『
度胸』かも。ラヴ度がけっこう高いとこも好きな理由。
多分それぞれお気に入りの一作、があるんじゃないかと思います。興味がある方は
こちらなども参考に一冊読んでみてくだされ。
アマゾンでチェックしてたら文庫版で表紙が見覚えないものが。装丁変えて再発売なのか?
ちなみにわたくしの脳内のイギリスは競馬シリーズと音楽(パンク寄り)と『
エマ』で成立しているので…正直同じ国とは思えません(笑)。
しかしわたくしの読む本は系統が違っても男子率が異様に高いなぁ…フツーの恋愛ものがほとんどないせいか…orz